公衆衛生看護学では、地域で活躍する看護職、特に保健師の活動について学修します。保健師は、地域で暮らす赤ちゃんからご高齢の方まで、そして健康な方から療養されている方まで、幅広い方々を支援し、地域の健康を守る専門職です。
公衆衛生看護学の学修は、2年生までは全員必修、3年生からは選択制です。保健師選択履修生は、看護師とあわせて保健師の資格取得も目指して、講義、演習、実習に取り組んでいます。
今日は、保健師選択履修生の学びの一部を紹介します。
4年生前期の「公衆衛生看護学実習Ⅱ」では、保健所や小・中学校、地域包括支援センター、社会福祉協議会などでの保健師の活動や地域における保健活動について実践を通して学びを深めていきます。
今回は、公民館の協力のもとに地域住民への健康教育を行いました。ご高齢の方との交流を通して、地域とのつながりの大切さや健康増進への支援について一緒に考えることができました。
4年生前期の「公衆衛生看護管理論」の授業では、『避難所運営ゲーム(HUG)』を用い、災害時の避難所の運営について実践的な疑似体験を行いました。
このゲームでは、カードに記された様々な事情を抱えた避難者が次々と避難所にやってきます(教員がカードを読み上げていきます)。学生たちは、避難者の事情や状態に応じながら、体育館や教室に見立てた紙面図上に、避難者の方々をどのように避難していただくかを考えていきます。
次々と起こる出来事に応じながら考えていくため、学生はグループメンバーと話し合い、意見を交わしながら学んでいきました。
受講した学生からは「優先順位を考えながら行動する必要性を感じた」「平常時からの備えの重要性に気づいた」などの感想がきかれ、体験を通しての学びから地域における保健活動の意義や保健師の役割について理解を深めることができました。