教育活動への取り組み
サービス・イノベーション人材育成プログラム(文部科学省 平成19年度補助事業)
本学サービス経営学部は、文部科学省「平成21年度 研究拠点形成費等補助金(産学連携による実践型人材育成事業-サービス・イノベーション人材-)」(旧「イノベーション・人材育成推進プログラム」)事業を受託しています。この事業をとおして、本学ではサービス現場の革新(イノベーション)に不可欠な「分析力・判断力・構想力」を育成するために有効な教育的手法として「ケースメソッド教育」を実施しています。同時に、企業等事例をディスカッション用に再構成した「ケース教材」の開発も行っています。学士課程としては先駆的な取組として、国内外からの高い関心をいただいています。
プログラムの概要
『高付加価値を生む、シミュレーション・マインドを持ったミドル・マネージャー育成プログラムの構築―サービス・マネジメント100
(3段階ケース・メソッド)の開発と運用― 』
シミュレーション・マインドを持ったミドル・マネージャーの育成
『高付加価値を生む、シミュレーション・マインドを持ったミドル・マネージャー育成プログラムの構築―サービス・マネジメント100(3段階ケース・メソッド)の開発と運用― 』プログラムでは、ケース・メソッド教授法を活用し、ケース教材をパッケージ化した新たな教育プログラムを構築していきます。本プログラムは、サービス推進者、管理者としてのミドル・マネージャーに焦点を当てており、重要な訓練主題を繰り返し学習することで分析力・判断力・構想力─シミュレーショ ン・マインド─を醸成、サービス現場を「虫の目」的に、経営全体を「鳥の目」 的に捉える能力を養成し、高いモチベーションを持った人材を育成することでボトムアップ型のイノベーション創出を図るものです。
3段階ケース・メソッド
サービス・マネジメントに特化したケースを、求められる能力のレベルに応じてPhase1~phase3までの3つに段階化します。これらのケース教材をパッケージ化した新たな教育プログラムを開発、構築、運用することによって、将来的にサービス産業におけるプロセス・イ ノベーションや新たなイノベーション創出に貢献できる人材の育成を図ります。
Phase1 | |||
学習テーマ | 情報を収集し、読み解く力を持つ | ||
カリキュラム | ファンクショナル・レベル | ||
学習領域 | 情報検索、データ分類、作図・作表、数値処理、etc. |
Phase2 | |||
学習テーマ | 業務状況を判断し、対応策を考える | ||
カリキュラム | オペレーショナル・レベル | ||
学習領域 | 販売管理、顧客管理、労務管理、レポート作成、etc. |
Phase3 | |||
学習テーマ | 経営判断力、戦略構築力、構想力を持つ | ||
カリキュラム | ビジネス・レベル | ||
学習領域 | 企業事例、業界分析、レポート作成、プレゼンテーション、etc. |
新たな融合領域としてのサービス・マネジメント教育
本学では、サービス・マネジメントを経営系・対人系・情報系の3つの分野の融合領域としてとらえ、カリキュラム開発を進めてまいりました。
それは「理論知」にとどまることなく、「実践知」も養いながら人材を育てることを念頭においているからにほかなりません。本プラグラムにおいても、経営系・情報系・対人系知識の分野融合的な教育体系の構築とサービスイノベーションに資する人材育成を課題として、新たな教育モデルの設計と実践に取り組んでいきます。
サービス・マネジメントに特化したケースを、求められる能力のレベルに応じてPhase1~phase3までの3つに段階化します。これらのケース教材をパッケージ化した新たな教育プログラムを開発、構築、運用することによって、将来的にサービス産業におけるプロセス・イ ノベーションや新たなイノベーション創出に貢献できる人材の育成を図ります。
研究面
学問的・分野横断的な学問体系の構築
教育面
サービス・イノベーションに資する人材の育成
学習・キャリア支援センター
教育の質を担保する「学習・キャリア支援センター」の設立と運営
本学で導入している「ケースメソッド教育」(*)のディスカッション運営において、問題発見・解決能力、自己表現力が不可欠です。しかし、基礎学力や論理的思考力などに課題を抱え、本学の教育理念に則った教育の質の保証に課題を抱える学生も存在します。このような学生の課題を解決するために、学習・キャリア支援体制を構築します。その仕組みとして「学習・キャリア支援センター」を設置・運営し、同センター内に配置されたアカデミック・アドバイザーが当該学生に対して個別・少人数制でリメディアル教育を実施します。学習・キャリア支援の適切な進行、学生に基礎学力・論理的思考力が醸成されたのかを確認するために、支援状況を記録に残し、基礎学力テストや面談、ディスカッション課題を当該学生に課す。その際、継続して滋養すべき課題が明らかとなった場合には、その課題を学生に示し、学習支援を継続します。リメディアル教育の効果は、半期に1度、確認します。
経験値からのサービス産業就業力育成
取組概要
サービス経営学部における既存のキャリア教育およびサービス・イノベーション人材育成推進プログラムの取組に加えて、サービス業への就業を希望する学生のエンピリカル・バリュー(経験値)、自己認識、自己表現力、就業意識を高めるための、コミュニケーションを重視した新たな取組を通して、学生の就業力向上を目指すものです。
達成目標・成果等
キャリア教育、協調学習型授業、産学連携型授業、体験学習型授業等の取組を通じて、コミュニケーション力と自己認識力を高めます。プレゼンテーションの場を設定することにより、自己表現力を高めます。インターンシップの取組の拡大により、就業体験を通じた就業意識を高め、希望業界への就職率を高めます。
ヒューマンサービスセンター(HSC)の活動と学び
埼玉県狭山市の夏の風物詩「入間川七夕まつり」。竹飾りを掲げて五穀豊穣などを祈った江戸時代中頃の催しが起源とされ、今では約30万人の観客を集めるほどになったこの祭りに、西武文理大学の学生が毎年集団で参加、ゴミの収集や子どもの水遊び場運営、狭山茶の販売、高齢者施設利用者の見物案内、観光案内所での訪問者対応などのボランティア活動に汗を流します。
この活動に集うのは、祭りの2日間で延べ150~200人。イベントの裏方や盛り上げ役として欠かすことのできない存在になっています。
本学の学生はほかにも、市内の児童館が季節ごとに開く「お祭り」で幼児・児童の相手をしたり、老人ホームの「納涼会」で和太鼓の演奏をしたり、地域で定期的に催される「健康づくり教室」の運営を手伝ったりと、多様な場面でボランティア活動を展開しています。
これらの活動については教員が主導しゼミ単位で動くケースもありますが、多くは学内に設置された「ヒューマンサービスセンター(HSC)」 が介在します。
HSCは、学生の「学び」のニーズを満たすような地域活動を開拓しつつ、地域の皆さんから学内に寄せられるニーズに応える窓口としての役割を果たします。ニーズに見合う学内の人材を地域に送り出し、「実践力」を養ってもらう機能を担うセクションでもあります。
HSCが掲げるスローガンは「地域とともに」。無償の汗を流した先に、人としての成長と豊かな地域社会の実現が待っています。
西武文理大学ヒューマンサービスセンター お問い合わせ先
TEL:(04)2952-9871
FAX:(04)2954-7733
MAIL hsc@bunri-c.ac.jp