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サービス経営学部藤野ゼミ(3年)で講演「女性の起業と起業への関心」が行われました。

サービス経営学部藤野ゼミ(3年)で講演「女性の起業と起業への関心」が行われました。

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サービス経営学部藤野ゼミ(3年)で講演「女性の起業と起業への関心」が行われました。

2023年7月10日、サービス経営学部の藤野洋教授(専攻:中小企業論他)の3年生のゼミにおいて、「女性の起業と起業への関心」をテーマとする講演が実施されました。

写真① 講演資料の表紙とアジェンダ

講師は、株式会社日本政策金融公庫総合研究所(以下、「日本公庫総研」)の主席研究員であり、(特に女性の)起業について多くの調査・研究をご発表されている桑本 香梨(くわもと かおり)氏です。

ご講演では、金融業という「産業」に属すとともに政府金融機関として「公的機関」でもある「1.日本公庫とは」どのような役割・業務を担っている機関なのかについてご説明いただいたのちに、これまでの桑本主席研究員のご研究を基に「2.増える女性の起業」「3.女性の起業の意義」「4.障壁を乗り越え起業した女性たち」について、日本公庫総研が毎年実施している「新規開業実態調査」などのアンケート調査や公的な統計、および多くの事例を基にご説明をいただきました。

特に、ご説明いただいた事例からは、社会参加と女性(特に、育児期の母親)の間のつながり作りに対する意識の高い起業家やニッチマーケット(すき間市場)の開拓によって地域社会にとって意義の高い事業を行っている起業家、全国に事業を展開しつつある起業家など、女性起業家のますますの広がりや発展が期待されていることが分かりました。

写真② ご講演中の桑本主席研究員

講演の最後には、次のようなまとめをしていただきました。

(まとめ)
◆女性の起業は増加、事業規模は男性より小規模
◆女性による起業の意義は、女性の活躍の場の拡充、女性の雇用創出、女性ならではの発想による新産業創出などさまざま
◆金融資本、人的資本、社会的資本の不足などが特に女性の起業意識のハードルになっている。女性起業家は、独自の取り組みだけでなく、周囲のサポートも得ながら、柔軟に障壁を乗り越え起業している

講演終了後には、学生との間で質疑応答と意見交換を行い、学生からも活発な質問・発言があり、桑本主席研究員から的確な回答・コメントをいただきました。

(学生との意見交換の趣旨の抜粋)
◆女性ならではの視点でビジネスを立ち上げる事例が新鮮だった。同時に、男性が起業を考える際にも参考になる話だった。
◆起業というと家賃等の固定費の支払いや財務・税務など難しいことが多いと考えられがちであるが、様々な機関が起業家を支援しており、起業をまずは小さく始めるという面ではハードルは相当低くなっていることがわかった。
◆女性起業家のビジネスは在宅で行われることが少なくないこともあり、黒字企業の割合が高く、女性の社会参加に対する満足感だけでなく、世帯全体での収入増にもつながっており経済的な意味も小さくない。

写真③ 講演を聴講する学生
日本が直面している産業構造の変化によって、働く個々人のキャリアパスの選択肢も多様化しており、今後社会人として本学を巣立っていくことになる学生にとって、桑本主席研究員のご講演は良い学びの場となりました。

写真④ 参加者全員での集合写真

なお、この講演の実施に際して、本学SIC(サービスイノベーションセンター)のサポートを受けており、日本公庫総研(産業界・公的機関)と本学(学界)の産学官連携による人材育成としても位置付けることができ、有意義な社会貢献の取り組みにもなりました。

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