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かき氷販売のビジネスプランのピッチコンテストを開催

アントレプレナーの高大連携アクティブラーニングで、入間川七夕まつりで販売するかき氷販売のビジネスプランのピッチコンテストを開催

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アントレプレナーの高大連携アクティブラーニングで、入間川七夕まつりで販売するかき氷販売のビジネスプランのピッチコンテストを開催

サービス経営学部の藤野洋教授と張森専任講師が担当するアクティブラーニング科目「アントレプレナー(高大連携)」の第9回授業において、「入間川七夕まつり」(2025823日開催)で販売するかき氷のピッチコンテスト(短時間でビジネスプランを発表して審査を受けるビジネスコンテスト)が2025611日に開催されました。

 1.アクティブラーニング科目の概要とピッチコンテストの目的
このアクティブラーニング科目には一般財団法人企業共済協会から多大な援助をいただいており、本学の学生が実際に起業するときだけでなく会社員・公務員を含む多様な仕事に取り組む上で必要性が高まっている素養である「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を涵養し、将来的な起業や事業承継の増加に寄与することを目的としています。

アクティブラーニング科目「アントレプレナー(高大連携)」の概要

(注)西武学園文理高校の生徒は探究学習の授業として参加。

そのためにはビジネスを体験することが重要であり、第一段階として受講生(系列高校である西武学園文理高等学校の探究学習履修者を含め)を8グループに分け、各グループが「入間川七夕まつり」でのかき氷販売のビジネスプランを作り、このコンテストで審査員とアドバイザーに発表することにしました。そして、優勝・準優勝グループのプランを2日に分けて実行します(選外のグループのメンバーはどちらかのグループのサポートで七夕まつりに参加します)。

この体験を生かして、夏休み明け後には再編成したグループ毎に独自のビジネスプランを作り、再度ピッチコンテストを実施し上位のグループがプランのビジネスを実行する「プチ起業」を体験します。

今回のかき氷のピッチコンテストは、いわば、夏休み後の「プチ起業」のための知識・スキル・マインドセットを得るための「練習」としての性格を有しています。このため、コンテスト以前の授業では、このコンテストで審査員をお願いした有機者、市内で菓子販売を行う起業家や実際に七夕まつりでかき氷販売を行っている団体の方、ワークショップの専門家の方など、多数の方をお招きして様々なビジネスプランつくりのヒントになるお話しを拝聴し、ワークショップでブレインストーミングを行う等して、徐々にビジネスプランとして各グループのアイデア・コンセプトをビジネスプランとして煮詰めていきました。 

2.コンテストの経過
2.1 コンテストの概要説明
最初に、司会進行の藤野教授が審査員2名・アドバイザー2名を紹介し審査基準を説明しました。

審査員として、アントレプレナーシップ教育に精通している有識者2名をお招きしました。

おひとりは、日本総合研究所(以下、「日本総研」)の東博暢氏です。東氏は日本でも有数のアントレプレナーのメンターであり、日本総研のリサーチコンサルティング部門プリンシパル/融合戦略グループ長/Incubation & Innovation Initiative代表・統括ディレクターを務めています(「アントレプレナーのメンター」はビジネス面だけでなく、精神面などについても起業家(アントレプレナー)からの相談を受けるアドバイザー的な支援者。東氏はイノベーションや教育に関連する多数の公職にも就いています(日本総研Webの東氏の紹介:https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=2932)。

もうおひとりは、日本政策金融公庫北関東信越創業支援センター(以下、日本公庫創業支援センター)所長の高田美奈氏です。日本政策金融公庫の神戸・大阪西・五反田・さいたま支店で数千件を超える融資審査を経験し、2023年4月より現職に就かれ北関東・信越地区6県にてセミナー等で創業に関する情報発信を行い、高校生向けアントレプレナーシップ教育にも携わっています。数々のピッチイベントにて審査員やコメンテーター等の経験も有しています。

東審査員(左)、 高田審査員(右)

さらに、アドバイザーとして、狭山商工会議所青年部の会長の小島敏央氏と副会長の青田和義氏もお招きしました。

小島アドバイザー(左)、 青田アドバイザー(右)

2.2 各班の発表と審査
概要の説明後、各グループが5分以内で模造紙にまとめたビジネスプランを発表しました。教員があらかじめ乱数によってランダムに決めた順番で発表しました。
(注)4班は全員欠席で発表できませんでした。

1班の発表


6班の発表


7班の発表


2班の発表


8班の発表


3班の発表


5班の発表


発表終了後、審査員とアドバイザー、教員が慎重に審査を行い優勝・準優勝、特別賞(2班)、リーダーシップ賞(選外の班から個人2名)、個人賞(選外の班から個人4名)を選定しました。

 2.3 審査員・アドバイザーの講評
審査終了後、東審査員をファシリテータとしてパネルディスカッション形式で審査員とアドバイザーがコンテスト全体の講評と各班へのコメントを表明し、フロア(受講生)との意見交換・質疑応答も行いました。


ファシリテータを担う東審査員(左)、 講評を述べる高田審査員(右)


講評を述べる小島アドバイザー(左)、 講評を述べる青田アドバイザー(右)

フロア(受講生)との質疑応答・意見交換は和気あいあいとした雰囲気で行われ笑顔が絶えませんでした。同時に、各班のビジネスプランに対して改善のためのご助言をいただき、すべての班にとって貴重な学びとなりました。

笑顔の質疑応答・意見交換(1)


笑顔の質疑応答・意見交換(2)



2.4
 審査結果発表と受賞者感想
各班への講評終了後、藤野教授が各賞を発表し、受賞者が感想を述べました。

優勝班の感想(左)、 準優勝班の感想(右)


リーダーシップ賞受賞者の感想①(左)、 リーダーシップ賞受賞者の感想 ②(右)

講演の最後には、審査員・アドバイザーの皆さまがコンテスト参加者に対してエールを送り閉会しました。笑顔の絶えないあっという間の3時間でした。

エールを送る東審査員(左)、 エールを送る高田審査員(右)


エールを送る小島アドバイザー(左)、 エールを送る青田アドバイザー(右)


3.審査員・アドバイザーにお願いしたこれまで取り組みと今後の取り組み
3.1これまでの取り組み
なお、東氏には既に416日の第2回授業で、「アントレプレナーシップ(起業家精神)とは」との演題でご講演を賜り、講演後に起業に関するグループ別のブレインストーミングでも各グループに適切なアドバイスをいただきました。

2回授業での東氏のご講演①(左)、 第2回授業での東氏のご講演②(右)


2回授業での東氏のご講演③(左)、 第2回授業での東氏のご講演④(右)


2回授業での
ブレインストーミング(左)、 ブレインストーミングで模造紙に貼った起業に必要な事項等(右)



3.2
今後の取り組み
東氏には年間30回の授業の内10回ご来学いただく予定であり、今後もメンターとして受講生及び受講生のグループへの「起業家としての素養(アントレプレナーシップ)」の醸成等にご協力いただきます。

高田氏にも夏休み明け後の授業で複数回ご来学いただき、受講生(グループ)が作成するビジネスプランについてご指導をいただく予定になっています。

狭山商工会議所青年部の皆さまには、やはり夏休み明け後の授業で青年部所属の起業や事業承継の経験者にご登壇いただき、受講生に企業・事業承継に対するマインドセットの醸成にご協力をいただく予定です。

 4.最後に-産学官連携によるアントレプレナーシップを有する人材育成への貢献
企業共済協会に多大なご支援を賜っているこのアクティブラーニングは、本学の産学官連携推進組織であるSIC(サービスイノベーションセンター)のサポートを受けており、日本総研(産業界)、日本公庫(産業界・公的機関)、狭山商工会議所青年部(産業界)と本学(学界)という様々な態様の組織による産学官連携を通じたアントレプレナーシップを有する人材育成として位置付けることができ、今回のピッチコンテストは有意義な社会貢献の取り組みにもなりました。

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