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サービス経営学部藤野ゼミ(2,3年)で講演「女性の起業と起業への関心」を実施

サービス経営学部藤野ゼミ(2,3年)で講演「女性の起業と起業への関心」が行われました。

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サービス経営学部藤野ゼミ(2,3年)で講演「女性の起業と起業への関心」が行われました。

2025617日、サービス経営学部の藤野洋教授(専攻:中小企業論他)の2年生、3年生合同のゼミにおいて、「女性の起業と起業への関心」をテーマとする講演が実施されました。
(講演資料の表紙とアジェンダ)

講師は、株式会社日本政策金融公庫総合研究所(以下、「日本公庫総研」)の主席研究員であり、起業について多くの調査・研究をご発表されている桑本 香梨(くわもと かおり)氏です。桑本主席研究員には一昨年(https://www.bunri-c.ac.jp/topic/news/a109)、昨年(https://www.bunri-c.ac.jp/topic/news/a201)に引き続いてゼミでご講演をいただきました。
(桑本首席研究員とご講演の趣旨を説明する藤野教授)

ご講演では、金融業という「産業」に属すとともに政府金融機関として「公的機関」でもある「1.日本公庫および総合研究所について」どのような役割・業務を担っている機関なのかについてご説明いただいた後に、これまでの桑本主席研究員のご研究を基に「2.増える女性の起業」「3.女性による起業の意義」「4.壁を乗り越え起業した女性たち」について、日本公庫総研が実施している「新規開業実態調査」「起業と起業意識に関する調査」等の数的データや多くの事例を基にご説明をいただきました。 

数的データについて以下のようなご説明をいただきました。 

◆女性の起業は増加、その理由は企業費用の少額化。また、事業資金を借入して起業する経営者の比率は1割程度。

◆事業規模は男性より小さい。

◆女性による起業の意義は、女性の活躍の場の拡充、女性の雇用創出、女性ならではの発想による新産業の創出などさまざま。

◆資金、知識・ノウハウ、社会的ネットワークの不足が、特に女性の起業意識のハードルになっている


また、ご説明いただいた事例からは、女性起業家は、独自の取り組みに加えて、周囲のサポートも得ながら、柔軟に起業の壁を乗り越えていることがわかりました。

また、社会参加と女性(特に、育児期の母親)の間のつながり作りに対する意識の高い起業家やニッチマーケット(すき間市場)の開拓によって地域社会にとって意義の高い事業を行っている起業家、休眠美容師の女性がワークライフバランスを確保できるように白髪染め専門の美容院を起業した経営者、外国人患者への対応のために全国の医療通訳と病院をマッチングして同時通訳を提供するビジネスで全国に事業を展開しつつある起業家、コーヒー豆生産国の経済力向上を目指す大学発ベンチャーの代表など、女性起業家のますますの広がりや発展が期待されていることが分かりました。

 (ご講演中の桑本主席研究員)

講演終了後には、質疑応答を行い、桑本主席研究員から的確な回答・コメントをいただきました。

日本が直面している産業構造の変化によって、働く個々人のキャリアパスの選択肢も多様化しており、今後社会人として本学を巣立っていくことになる学生にとって、桑本主席研究員のご講演は良い学びの場となりました。

 (全員での写真撮影)

なお、この講演の実施に際して、本学SIC(サービスイノベーションセンター)のサポートを受けており、日本公庫総研(産業界・公的機関)と本学(学界)の産学官連携による人材育成としても位置付けることができ、有意義な社会貢献の取り組みにもなりました。

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